小学生でも分かる経済学

ニッポンの経済の歴史を理解するための2つのキーワード

その2つのキーワードは「オイルショック」と「バブル」です。

 

もしトイレットペーパーが無くなったらどうする?

いまから40年前の1973年
中東の石油が多く取れる国に多くエネルギー資源を
依存していた(今もなんだけどね・・)ニッポンは大パニックになりました。

 

なぜかというと
「石油の値段が上がってトイレットペーパーの値段がたかくなるぞー(ToT)/~~~」
っていうウワサが広まって、本当にトイレットペーパーの値段が本当に高くなっちゃいました。
(この理由もYUIの経済学基本編で後でちゃんと説明するよ☆)

 

そんな感じで
スーパーにいっても一人二個までしか買えないから、家族全員でトイレットペーパーを
買いに行ったってYUIのおばあちゃんが話してました。

 

他にも、深夜にTVを映さなくしたり、お店の営業時間を短くしたりして電気をなるべく
使わないようなキャンペーンも行われました。

 

 

この事件をきっかけに、ニッポンはエネルギー資源の値段に直接的影響の少ない
サービス産業にシフトすることになったんだよ。
おかげで今のニッポンは世界でも有数の省エネ国家の仲間入りを果たしているよね^^

 

バブル経済って聞いたことある?

いまから約30年前。

 


1985年にニューヨークのプラザホテルで
アメリカ、イギリス、フランス、西ドイツ、日本の5か国
のお偉いさんが集まってこんな取り決めをしたんだ。

 

 

 

アメリカ(ベイカー財務長官) 


「うちのレーガン大統領が、税金は減らすは、
法律を緩くして
経済活動を活発化させるわ(規制緩和)で
インフレは収まって
景気は回復したんだけど、
貿易赤字増えちゃったんだよね

(^_^;) アメリカの貿易赤字を解消するために、ドルを安くしようよ?」

 

 

 

日本(竹下登大蔵大臣)=ロック歌手のDAIGOのおじいちゃん
DAIGOさんはこれ↓

 

 

 


うちは一年に3パーセント以上経済成長していて、
これからもどんどん日本の工業製品を世界に輸出して
貿易黒字で儲けたいんだけど、ドルを安くしたら日本は儲からなくなっちゃう。。。
かといって、このままでは皆さんの国はその分貿易赤字で困るんだよね・・
うーん、どうしたものか・・・しゃーない。ドルを売ってドル安にしましょうか。

 

【で、どうなったかというと】
「先進国は、自分達の国にあるドル($)を売って、ドルの価値を下げましょう〜
そうすれば日本の貿易黒字のせいで損する国も減るし、アメリカの貿易も回復してくるから」

 

というプラザ合意というものが成立してしまいました。

 

【その結果日本経済は・・・】

プラザ合意で$(ドル)を売ったから、ドルの価値が下がり代わりに円高状態に

円高で日本の工業製品の値段も上がり売れ行き不調に・・・

日本銀行が企業の活動を活発にするために公定歩合を引き下げる。

それで景気が回復したけれど企業は低い金利で銀行からお金を借り続けた

企業は銀行からお金を借りすぎてからお金がジャブジャブ余ってしまった

企業は儲けるために、株とか不動産に投資(というか投機)

実際の価値とはかけ離れた高い値段が株や不動産についてしまった。(バブル)

 

こうしてバブルは生まれてしまいました。

 

〜動画 ドル円の歴史〜

 

 

 


不良債権って何?

不良債権というのは、YUI流にシンプルに言えば
「銀行が企業に貸してたお金のうち、返してもらえるアテがなくなっちゃった部分」のことです。

 

なんでこんなことが起きちゃっと思います?

 

文字で説明しても分かりにくいのでミニコント風にしました(≧▽≦)

 

【バブルの時】
〜銀行くん〜

「すごく景気(お金の流れ)がいいなあ。 
 どんな企業に、僕らのお金を貸しても絶対に儲かる。
だって、仮にお金を貸した企業が倒産しても、そのときは
その企業のビルとか土地を貰える契約を交わしているからね^^
バブルはずっと続くし、土地の値段は上がり続けるから
心配ないさー」

 

企業ちゃん

「いまは銀行からお金をいっぱい借りても、利子(金利)が低いから
少しお金を上乗せして返せばいいだけだ。ラッキー。
バブルは続くし、土地も株の値段も上がる続けるさ ヤッホー」

 

        ↓
【バブル崩壊後】
〜銀行くん〜

「あれ?企業がどんどんつぶれていくぞ??
まあいっかー。彼らのビルとか株は僕らのものだしー

 

ってあれ??? 土地の値段も十分の一になってるぞ?
しまった・・・もともと価値が無いものに価値があるとおもいこんでいた(バブル現象)・・・

 

あーあ、これで回収できそうにない借金(不良債権)が50兆円もできちゃった

 

企業ちゃん

「(万事休す・・)もう倒産するしかない」

 

こんな感じでいくつもの企業や銀行がつぶれました。

 

1990年代から
人・モノ・お金の流れが自由になるグローバル化
の流れに逆らって
日本はこの不良債権問題のせいで、世界の流れに置いてきぼりに
されてしまうことになりました。

 

この現象を一般に「失われた10年」と呼びます。

 

 

国の借金は1000兆円

バブルが崩壊してから、当然、日本の財政(自分のお財布の中身を想像してね♪)
はスッカラカンになっちゃいました 

 

将来の不安から、国民はどんどんお金を使わなくなってしまって
政府はなんとか、お金の流れを良くしようと
道路建設にお金を使ったり、さまざまな経済の政策をとってきたんだ('ω')ノ

 

でもお財布の中身はスッカラカンだから当然借金をすることになるよね??

その通り。
誰からって?
それは国民からです。

 

「国債」って呼ばれる国が出している借金証明書みたいなのがあってね

 

これを買ってあげると、数年後に数%増えて帰ってくる
約束になってるんだ('◇')ゞ

 

だから銀行とかいろんな人(2005年からは個人でも買うことができるようになったよ^^)
がこの国債を持ってるんだけど、

 

当然これは国が国民の貯金(1400兆円)からお金を借りて生き延びている状況だから
なんとかしなきゃいけない問題なんだよねー。

 

 

国が道路を作ったりする「建設国債」

 

税収の不足をまかなうための「赤字国債」

 

地方公共団体が借金したければ「地方債」 

 

って呼ばれるんだよねー

 

 

※ちなみに国の借金は2013年8月時点で1000兆円を突破してしまいました。(ToT)/~~~

 

これから日本はどうしていけばいいの?

国連の発表予測によれば

 

2060年に世界の人口は

 

なんと100億人にまで増えるそうです。

 

ですが日本の人口は2004年からずーっと減り続けています。

 

働いて付加価値を生み出す世代(労働人口)もどんどん減っています。

 

さてこのままでは、年金システムどころか、国全体のシステムを見直さなければならなくなります。

 

でも解決策はあるんです。

 

人口が減っても一人当たりのGDP(一年間に生み出した付加価値の合計)が変わらなければ
日本は衰退したとは言えませんよね?

 

乱暴なたとえになりますが

 

つまり今まで100人で100円稼いでいたのを70人で100円稼げるようにすればいいってことです。

 

ロボットを導入して生産性を上げるとか金融立国を目指す とか 外国人移民を受け入れる とか
色々解決策は叫ばれていますが、実際はまだ、どういう国造りにしていくか迷っている状況です。

 

>>次のページへ

 

 


 
TOP 世界経済史 (キホン編) ミクロ編 マクロ編 国際経済